日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

青春残酷物語  1960年 松竹

監督 大島渚 脚本 大島渚

出演 川津祐介 桑野みゆき 久我美子 渡辺文雄 二本柳寛 山茶花究 

   浜村純 氏家慎子 佐藤慶

 

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山本圭が死んで、柳生博も死んで、田中邦衛川津祐介も死んだ。

それにしても共演した同年代の女優さんて長生きだよね(笑。

 

日本映画専門チャンネル大島渚監督の特集をやっていて、この映画は数回見た記憶があるが、なにせ木場?でのシーンが強調されすぎていて映画の中身なんかまったく記憶になかった。

 

その強調している木場のシーンは意外に早く訪れたのでビックリ(笑。

 

19才?の真琴(桑野みゆき)は夜な夜な?女友達と車に乗っている男性に声をかけて家まで送ってもらう・・・遊び?をしていた。

ある晩、中年男性(山茶花究)の運転する車に同乗するが、真琴はその男性から強引にラブホ(当時はそんな言葉ないか・・)に連れ込まれそうになる。

そこへ現れたのが大学生の清(川津祐介)。その後二人は木場へ行き、そこであのシーン♪

 

真琴は清からの連絡を待つが一週間たっても連絡がこない。そこで清の住むアパートへ行くと一緒に住んでいる学生がバーにいることを教え、そこへ真琴が行くと愚連隊一味に絡まれるが兄貴分(佐藤慶)の計らいで金で話をつけることになった。

 

家庭教師のアルバイトをしている家の人妻(氏家慎子)と関係のある清だがなんとなく真琴が気になり、彼女とアパートで暮らすようになる。二人で美人局のようなことをしてお金を稼いだが、真琴の妊娠が発覚。清は堕胎をせまり、その金を作るために真琴にまた中年紳士を誘惑してそのあと清が登場して強請をしようと提案するがそんなことを言う清に真琴は悲しい思いをするのだ。いやだと言えない真琴は中年男性(二本柳寛)の運転する車に乗せてもらう。中年男性をその気にしようと真琴は飲みに連れて行ってと誘うが、彼は真琴が泣いていたのを知って優しく諭し、家の前で降ろす。車の後をバイクでつけてきた清に真琴は「失敗しちゃった」と明るく言うのだがある晩偶然にその紳士と出会い、真琴はホテルで一晩彼と過ごしてしまう。それを知った清は真琴がもらった名刺を元に彼をゆすって金を巻き上げる。

 

真琴は闇の堕胎医で子供をおろすが、その医者は(渡辺文雄)、真琴の姉の由紀(久我美子)の昔の恋人であった。

(この二人は若い時には希望に燃え、世の中を変えるんだとなにかの運動をしていたひとたちらしいが、なにせその辺のことはとんと見当がつかない・・・)

 

清からゆすられた紳士(二本柳寛)が警察へ訴えて清と真琴は逮捕されてしまう。

初犯でもあり反省しているということで真琴は迎えに来た姉と父と、清は身元保証人となった人妻に引き取られるが、真琴はその足で清のアパートへ向かう。

ところが清から別れを切り出されてしまう。清は真琴のことを守れないというのだ。

 

その晩、清はバーにたむろする愚連隊とその兄貴分(佐藤慶)から真琴を譲れと迫られる。すでに別れているのだが、清は譲れないというと激しいリンチを加えられ死んでしまう。

真琴は昔のように男の車に乗るが、男は真琴をなんとかしようと行先とは違う方向へ走る。降ろしてといっても男はきかない。真琴はなんだか変な胸騒ぎを感じる。

そして高速で走る車のドアを開けて飛び降りるのだ・・・で二人とも死亡。

 

清と不倫している有閑マダム役の氏家慎子という女優さんの中年女性らしい体格がなんともエッチな感じだった(笑。

 

U-NEXTより