日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

悪名無敵 1965年 大映

監督 田中徳三 脚本 依田義賢

出演 勝新太郎 田宮二郎 八千草薫 藤村志保 千波丈太郎 藤岡琢也 花沢徳衛

 

日本映画専門チャンネルより

12月14日は討ち入りの日です。一年前にも書いたけれど、全く話題にもならず、東映チャンネルでは赤穂浪士の映画は放映されてますが、民放は無し。私が子供の頃は12月に入ると赤穂浪士の討ち入り映画が民放で放映され、ニュースでも取り上げられたんだけど。。。。昔、田町に住んでいたころ泉岳寺に行ったのが懐かしい思い出。その後、一眼レフのカメラをもって写真を撮りに行ったなぁ。多分現像した写真がある。

 

で、

突然悪名シリーズの第11作から放映された(笑。確か第6作までしか見ていないのになんでいきなり11作からなのか??日本映画専門チャンネルに問いただしたい(笑。

 

いつもように八尾の朝吉(勝新太郎)が女を助けるストーリーですが、この回はなんだかスケコマシ(懐かしい言葉だ 笑)に騙された北陸から大阪へ家出した女性を助けるのになんだか必然性が感じられなかった・・。第11作ともなるとアイディアが枯渇?してきているのかな(;^_^A

 

大阪のデパートで朝吉と清次(田宮二郎)が声をかけた家出娘のお君は天王寺の公園でスケコマシの常公(千波丈太郎)に声をかけられ、朝吉たちをしり目に一緒に行ってしまった。朝吉はお君が騙されてるに違いないと清次と救出することに。(これが突然なんで、なんで??と思う)

案の定、お君は売春組織の飲み屋で客を取らされることになっていて、偶然みつけた常公にお君の客として連れ込み宿へ。同じ組織で働いている朱美(八千草薫)はこの商売にどっぷりつかり、清次の相手として同行するが。お君を逃がすという朝吉は清次が組織の男たちを乱闘している間、お君と朱美、そして朱美のヒモである常公も連れて北陸へ。

無事、北陸へ着いた朝吉たちは家へ帰るというお君をバスに乗せ、朱美と常公をなんとかしようとまず住まいを用意する。朱美は常公と夫婦になる約束をしたが騙された状態で売春することとなり北陸行にも消極的だったが朝吉の情熱にほだされ、宿屋の女中としてまっとうに生きていこうとする。常公はそんな朱美に不満をもち、朝吉に惚れているんじゃないかと邪推。そして土地の親分で大阪の組織ともつながりのあるところへ密告する。

 

一方、朝吉はその温泉地で謎の女百合子(藤村志保)と出会う。彼女から誘われ、一晩を過ごした朝吉はその足で組織に捕まったときいた清次の救出へ大阪へ戻るが、なんとその百合子という女は清次が捕まった組の女親分だった!!!!(これは面白い)

百合子が一晩を共にした男が八尾の朝吉だと知り、大阪へ戻る。組では朝吉が戻ることが知れており、今は組にとらえられ、ぽん引きとなっている清次に朝吉に殺されるから来るなと言いに行かせるが清次と大阪で会った朝吉は納得しない。

 

八千草薫はやさぐれた売春婦役だったが、いまひとつ。藤村志保の女親分は良かった。

 

ヤフオクより