日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

都会の怒号  1958年 日活

監督 春原政久 脚本 小布施玄

出演 筑波久子 青山恭二 水島道太郎 楠侑子 二本柳寛 野呂圭介 高品格

   松下達夫 深江章喜

 

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衛星劇場より

衛星劇場で久々の日活作品。筑波久子がまだ幼い顔だが堂々の演技には恐れ入る。

日活第3期入社の女優さんではでダントツの主演、および出演はやはり肉体派と呼ばれたからか??本人は私生活でもそう呼ばれることなども嫌になり24歳で突然渡米とある(で成功)。(ある意味正解だったかも)

 

銀座で芸能事務所を営む島本(水島道太郎)はある日、これは!と思う女性とすれ違う。彼女をスカウトしようと後をつけ、丸の内線へ乗るがその車内で彼女は乗客の財布を掏る。その女、恵子(筑波久子)はキューピーのお恵と呼ばれる女スリだ。島本が地下鉄を降りて地上へでた彼女に声をかけようとした瞬間、スラレタ乗客も追ってきて彼女を無理やりタクシーに乗せてどこかへ連れて行ってしまう・・・・

 

着いた先はとあるホテル。その男から掏った財布を出せと迫られるがその財布は島本の懐へいれてあり、彼女は裸になって自分の無実を証明(笑。そこへその男とあるフィルムと交換に金を渡す男たちがやってくる・・。慌てて男は恵子を隣の部屋へ隠す。

フィルムを渡し、金を受け取るが、彼らはその男を殺そうとする。そこで本当はもう一枚、大事な写真があるのだ・・・と男は言い始める。隣室にいるという女を探すも恵子はまんまとその場を逃れるのだ。

ホテルから出る恵子を待っていたのは島本だった。彼はそんな事情も知らず、恵子を自分の事務所へ連れていく。

 

ハラハラドキドキ、スピード感あふれる展開で日活映画らしい日活映画だった。

丸の内線の線路を夜間逃げる筑波久子と青山恭二、追うギャング一味。

なんとそれはセットだという。白黒で画像も良くないので迫力満点、ロケもたくさんあるのでこのシーンもロケかと思った♪

青山恭二と筑波久子 浅草の松屋の屋上

オークファンより