日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

昨日と明日の間   1954年 松竹

監督 川島雄三 脚本 川島雄三 椎名利夫 原作 井上靖

出演 鶴田浩二 月丘夢路 淡島千景 進藤英太郎 野添ひとみ 大坂志郎

   大木実

青春三羽烏シリーズの1本。

 

別府行きの連絡船?で鶴田浩二は自殺志願の月丘夢路と知り合う。彼女は8年間のプラトニックラブに破れ死のうと思って船に乗ったが鶴田に助けられ神戸へ帰る。

しかし月丘は人妻で実業家の進藤英太郎の夫がいる。

鶴田浩二の愛人は淡島千景で、鶴田が月丘に心奪われるのを嫌い妹分の野添ひとみ(可愛い!)に月丘を呼び出し平手打ちをして鶴田とはもう会わないことを約束させる。

鶴田はひとつの事業を起こし、軌道に乗りそうなところで次の仕事をするのが生きがい?で進藤英太郎に出資してもらい、飛行機会社 青木航空を興す。

上手くいきそうなところで今度はマニラ沖に沈んでいる戦艦?引き上げのサルベージ会社を興すべくフィリピンへ立つ。

 

なんだか変?な映画でした(笑。

月丘はいつもの役どころで、芦屋?の豪邸にすむ人妻。大学教授が結婚すると知り、ショックで自殺しようとするが、この大学教授と本当にプラトニックだったかはなんだか謎。その後、進藤と別れる、別れないでなよなよし、淡島に暴力を振るわれてもなよなよ(笑、時代の古さ満載。人妻なのに大学教授の次は鶴田が好きになって、なよなよする(笑。

鶴田の愛人の淡島は不良?のようだが、やり手のエリート鶴田とどこで知り合ったのか謎。淡島が「別れてあげる」と鶴田に言って、青木航空の創立パーティーで衆知の中

ひとりで踊ったり、やくざの啖呵を切るのも謎というか変 笑。

 

神戸と大阪、そして東京を行き来する鶴田、淡島、月丘だけど、画面が急に変わり過ぎて今どこなのかしばらくしないとわからない。ついていけない(笑。

ほぼみんな関西人のはずなのにずーっと標準語で(進藤英太郎でさえ)、最後のほうで

進藤、淡島が多少関西弁になるのも謎。

 

あまりに変なので途中寝てしまった(笑。

淡島千景、当時30歳。

 

当時の歌舞伎座と大阪の水晶橋?あたりが見れるのが良かったのみ。

鶴田が航空機の滑走路?場所探しで多摩川に15万坪確保できそうだというが、

その後、「映画会社に借りられてしまった・・・」と大坂志郎?がいう場面があるが、

日活のことだろうか?(笑。その後、川島雄三は日活に移るのだ。