日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

七つの海 処女編・貞操編  1931年 松竹

監督 清水宏 脚本 ?

出演 川崎弘子 江川宇礼雄 岡譲二 若水絹子 高峰秀子 結城一郎

   村瀬幸子 伊達里子

 

先日、六本木のアマンドへ行った。帰りは「朝の波紋」で高峰秀子池部良が歩いた(と思われる)鳥居坂近辺をふらつき、フィリピン大使館裏を回って植木坂からデコちゃんの家(と言っても通り過ぎただけだが 笑)へ。運転手付きだったジャガーがまだガレージにとまっていたが、あの車、乗っているのだろうか?車は動かさないとダメになってしまう。(余計なお世話か・・)乗らないなら私が欲しい(笑。

永坂の坂を下り、麻布十番から帰途。しかし、六本木って家から交通機関の接続が微妙な感じでどうも行きたくない・・・。

2か月半ぶりのリングシューは、買う時「普通の」と2回言って購入(笑。

六本木のアマンドでは普通と昭和なんちゃらのリングシュー(値段は同じ、見た目も変わらず)が売っているので注意が必要。

 

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冒頭のこのアングルがなかなか良い。立っているのは伊達里子

さて、この映画、なんと子役でデコちゃん出演!

 

八木橋家の次男と将来は結婚(するであろう)する川崎弘子は病身の父とその後妻若水絹子、そして娘、高峰秀子と暮らしている。ある日、父は八木橋家の策略に怒り、そのまま脳溢血(かなんか)で亡くなってしまう。残された妻、若水絹子は気が狂ってしまい精神病院へ入院するが、お金がないので良い治療ができない。

八木橋家の長男が強引に川崎弘子とめとることになった。次男である江川宇礼雄は承諾した川崎弘子に怒り、友人で銀座でスポーツ店を経営している友の元へ高峰秀子と暮らす。

新婚旅行で岡譲二と部屋を別々にし、わがまま三昧する川崎弘子。まるで人が違うようになった。婚家でもお姑や義妹と喧嘩し、宝石などを買って贅沢に暮らす。

一方で義母の精神病院へ多額の寄付をしたり、夫の岡譲二にだまされたという女性の面倒をみる約束をしたりする。家でも岡譲二とは部屋は別々にするが川崎に惚れている岡譲二は不満ながらも川崎のいいなりに・・・。

 

新聞に八木橋家の内情がすっぱ抜かれ、川崎は舅から離縁を言われる。

不敵な笑みを浮かべる川崎弘子・・・。

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悪い女になった川崎弘子は贅沢三昧の暮らし

 

一方、ある会社に勤める村瀬幸子は江川宇礼雄が好きだったが、川崎弘子の存在で諦めていたが、川崎が結婚したのだから自分は江川と付き合えることができると友人の結城一朗に相談するが江川は村瀬と会ってきっぱり断るのだ。

この映画の村瀬幸子、まだ若くて美人だった。

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若い村瀬幸子

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村瀬幸子

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着物姿の村瀬幸子

そこへ離縁された川崎弘子が江川を訪ねるが、江川は拒否。

川崎弘子がずっと書いてきた「心の日記」を偶然目にした友人結城一郎達は貞操を守り通した川崎のことを知る。

 

場面代わって江川の書いた小説?「七つの海」が出版され、そこには川崎弘子と精神病院から退院しすっかり元気になった若水絹子の姿が。

ホテル?の敷地でボール遊びするデコちゃんがいる。

そしてめでたしめでたし・・・

江川にフラれた村瀬はアメリカへ行くことになる・・(なんでみんな外国へ?笑)

 

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セーラー服を着ている高峰秀子

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江川宇礼雄を雪の中探すデコちゃん。ちゃんと演技している。

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江川宇礼雄とデコちゃん

画像が古くて字幕が非常に読みずらく、その上セリフが長くて読み終えられず(笑、

ほぼ自分の想像で物語が結末を迎えたよくわからない映画でした(汗