30分ほどの物語。当時流行った赤痢菌。公衆衛生が叫ばれるコロナ下の今、手洗いの重要性を再認識しました。
農村に暮らす若夫婦には幼い男の子と生まれたばかりの赤ちゃんがいる。姑は夫を10年前に亡くし、今は石垣を積む(家の周り?)ことにこだわっている。
流しもない不便で暗い台所。嫁はせめて流しだけでも立って洗えるように流し台が欲しいというが、姑は承知しない。川の水が一番だと言うのだ。
ある日、姑が親戚の家へ行っている間にもらった廃材で流しをつけた若夫婦、しかし姑は方角が悪いと気に入らない。
しばらくすると姑のお腹が痛くなったが、医者にかかるわけでもなく、おまじないのお札をのんだりする。
嫁が勝手なことをしたと食べ物も別々に作り、わざといいおかずを作って孫の男の子と一緒に食べたりする。翌日、すると・・・男の子具合が悪くなった。
姑は流しの方角が悪いのだと拝みや?を呼んで拝ませたりする。
慌てた若夫婦は友人の医者を呼んで診てもらうとなんと赤痢だった。
やっぱり川の水か?という若夫婦に、確かに川の水はおしめを洗ったり、野菜を洗ったりして不衛生だが・・・そればかりではないという。
赤痢は伝染病なので念のため家族の検便をすると、なんとおばあさんから赤痢菌がでた。あまり具合も悪くなかった姑はびっくりするが、トイレに入ったあと、ちょっと手をしめらす程度の洗い方では菌がついたままで、その手でおにぎりを握って孫に食べさせてそれで孫も赤痢になったと知ったおばあさん。医者から孫と一緒に入院することになり、いままで台所をもっと使いやすくしようなんてことには反対だったが、石垣のお金を台所に使えと言って迎えの救急車に孫と乗り込む。そんな話でした。
ところで医者役は織本順吉でした。1927年生まれ当時31歳。2019年に亡くなりました
若夫婦の妻役は於島鈴子?中沢すみえ?どちらかわかりません(笑。
この人、時代劇の悪役町人でよく見る顔。江幡高志という名前でした(;'∀')
1928年生まれとあるから当時30歳。存命中92歳。
おばあちゃんと言っても私より年下でしょうね(笑。
ほのぼのとしたいい物語でした♪