日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

逃亡者  1959年 日活

監督 古川卓己 脚本 星川誠清司

出演 長門裕之 稲垣美穂子 西村晃 二本柳寛 露口茂 小園蓉子 松本染升

   垂水悟郎 浜村純 

 

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運転手を頼まれた長門裕之だが、箱根へ向かう途中、警官に呼び止められ、トランクを開けた瞬間にスーツ―ケーズの札束を見られてしまう。その時、ギャングの一味で後部座席に乗っていた垂水悟郎が警官を射殺。びっくりして逃げようとする長門を脅し、芦ノ湖の宿へ向かう。宿には一般客を装って宿泊していたボスの二本柳寛と絵描きと称した西村晃が先に来ている。

  彼らの迎えにヘリコプターが来るまでの15時間、他の客と宿の主人、松本染升と娘の稲垣美穂子は軟禁されるのだ。

  

サスペンスはよいと思うけれど、始まってすぐにその宿の主人の妻?も縛られているんだけど、その後の出演がなく、どうしたのだ?が第一の疑問。

 長門裕之はどうにも悪にはなり切れず・・・稲垣美穂子とはなんとなく心が通じるようになる。死に物狂いでボスの逃亡を阻止するのだが、終わり方は長門は警察へ、他の客を見送る二人の父娘・・・てきな終わり方。一体長門と稲垣はどうなるんだよ?(笑が第二の疑問。

  もう少し室内での出来事を短くしても良かった気がする。終盤はなんだかあっけなく、尺に間に合わせた感満載だった。

 

 宿で既婚女性、小園蓉子と一緒に泊まっている学生役が露口茂だった。

  

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露口茂の貴重な?学生服姿

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稲垣美穂子、松本染升長門裕之