日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

兄弟仁義  1966年 東映

監督 山下耕作 脚本 村尾昭 鈴木則文

出演 北島三郎 松方弘樹 鶴田浩二 村田英雄 宮園純子 安部徹 曾根晴美

 

録画はしていなけれどたまたまテレビをつけたら始まった時間でなんとなく見た。

意外や意外、面白かった。シリーズものが作られたのも納得。

 

♪親の血をひく~~兄弟よりもぉ~~♪この歌は知っている。なにせサブちゃん、私が小学生の頃は歌番組によく出てたし。

 

上州、草間温泉へ向かう馬車の中でサイコロ賭博を誘う男。しかしそいつはイカさま師でそれを見破って馬車からただき出す勝次(北島三郎)。その後、乗客と道中博打をするが実はそのイカさま師と勝次はグルだった。草間温泉で稼いだ分け前を分ける勝次は

東京は向島にいるという別れた母親に会いに行こうと連れの男とコンビを解消するというが、それならなおさらこの温泉場で稼いだほうが良いと言う。勝次もその気になり、

土地のヤクザ、鳴子組へ草鞋を脱ぐ。その賭場でイカさまをして稼ぐ気なのだ。

馬車の中でその騒動を見ていた男・・・元三。流れ者の彼は二人のイカさまに気づく。

彼は草間温泉のもうひとつのヤクザ、鬼頭組へ草鞋を脱ぐ。

 

温泉街のはずれの墓地に墓参りする男・・・藤上(鶴田浩二)はここに葬られた妻の墓に参ったのだ。彼は鳴子組の親分(村田英雄)と懇意で、出入りで捕まり、出所してきたばかりだ。早速鳴子組へ挨拶へ行き、親分からしばらく遊んでってくれといわれその好意に甘える。組には代貸の勇吉がいるが彼は将来跡目を継ぎ、親分の娘、くにと所帯を持つ予定だ。娘のくにはヤクザが嫌いで親分にもいろいろ意見する。勇吉にはヤクザなんてやめてほしいと思っている。

 

鬼頭組は温泉の湯元を所有者から買うが、それを知った温泉組合の会員たちは元の所有者の組合長を責める。鬼頭組のものになったら旅館を営むものにとって湯がなくなるのは困るのだ。そこへ鬼頭組が現れ、、、

 

こんな感じで物語がすすんで見飽きない。結局切ったはったになるんだけど。

設定が大正八年なのでおもしろい。

 

ふたりの唐栗紋々がすごい風呂場シーン。登り龍と下がり龍・・・

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松方弘樹北島三郎