日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

無茶な奴   1964年 大映

監督 島耕二 脚本 井手雅人

出演 丸井太郎 藤巻潤 姿美千子 藤村志保 松村達雄 見明凡太郎 菅井一郎

   

丸井太郎という俳優さんは「図々しい奴」というテレビドラマで有名になったらしい。

第2のフランキー堺?みたいな俳優さんだが、なんと大映は映画俳優がテレビにでることがいけないことだったらしく、その後は大映で飼い殺し同然の扱いをされ31歳で自殺とある・・・。

 

で、この映画、コメディとなっているが、なんだかコメディとも、ヤクザものとも、悲哀ものともとれない中途半端でつまらなかった物語だった。

私の時間を返せ(笑。

 

沖三吉(丸井太郎)は馬が大好きで、将来はダービー馬の馬主になろうと競馬場でいい加減な予想屋をやって金を稼いでいるが、どうにかして大金をつかみたいと街のヤクザの大滝組に入って一儲けを考えた。大滝組の組長(菅井一郎)は足の悪い一人娘の

ユキ(姿美千子)と暮らしている。組のために懲役をうけた幹部の岩佐(藤巻潤)が出所し、榊組にとられそうになっていたショバを取り返そうとひと悶着おこし、出入りがおこりそうな感じになった。大滝組の若い衆と岩佐は殴り込みに備えて待ち構えるが

そこへ榊組の組長がやっていて三吉が頭を下げに来て丸く収まった・・・と言いに来る。まだ組員でもない三吉は勝手に話をまとめてきたのだった。

そんな三吉を岩佐は気に入らないが、今度は市の砂利作業で榊組と仕事を取り合うことになった。市の上層部は榊組に仕事を任せようと話をまとめていたが、ここでも三吉の機転で大滝組がその仕事を引き受けることになった。三吉はその仕事の一割をもらう算段で組のために働き、組長の娘のユキや若い組員から慕われるようになる。

 

岩佐には愛人の秋子(倉田アケミ)がいるが、ゆくゆくは組長も認めている組長の娘のユキと結婚し、大滝組を継いだあとはユキを捨てて秋子を後釜にして大滝組を乗っ取ろうとしているのだ。

藤巻潤がこんな悪い役って初めて見た気がする(笑。

 

三吉は馬を買うためにほかにも詐欺まがいなことをして金を稼いでいく。

三吉の通う飲み屋の娘のりゅう子(藤村志保)は三吉が気になって仕方がない。つい世話女房のような口をきいてしまう。そんな気持ちを三吉は知っているのか?知らないのか?なんだかよくわからない。

馬が自分のものになるのももう少し・・・

三吉は砂利の採掘権を敵対する榊組へ売って金を作る。

それを知った岩佐はドスをもって三吉を探す。三吉は自分のものになった馬がいる馬舎にいた。

そこへ岩佐が現れ、三吉を追い詰めて、とうとう三吉は殺されてしまう(え?

岩佐は(なぜかそこへ現れた)刑事(松村達雄)に馬鹿な奴だと言われて連れていかれ・・虫の息の三吉は自分の馬の前で息絶える・・・

 

で、終わり・・・なんだけど。

これって何?何?なにーーーーーーーーーーーーー・・・・???

丸井太郎と藤村志保