日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

お嫁さん 第7シリーズ 第19話 冷たい春風

監督 菱田義雄  脚本 宮田達男 監修 番匠義昭

出演 結城三枝 山内賢 三崎千恵子 三井弘次 小倉一郎 岡崎友紀 真木沙織

   宝生あやこ 島田正吾 吉田敬子(佳子) 頭師孝雄 宗方勝巳 

          曾我廼家一二三  親桜子 宮浩之 藤田みどり

 

真木沙織と小倉一郎

最後となったお嫁さん第7シリーズも25回で終わる。第19話は年が明け、省三の大学入試の発表の季節。というか発表の日。

このところ陽子の結婚話と清二とユキちゃんとのことに集中していたが、この回はまた監督の番匠義昭氏が監修となり菱田義雄監督となり陽子の話をしつつ、清二の話もしつつ、メインは省三でした。

 

京子は陽子のことも清二のこともそして省三の入試もうまくいくと思い、気分は明るい。

ユキちゃんと送った清二に会った圭一と京子

省三の合否発表は明日だと本人が言うが、京子は圭一を送った帰りに家に訪ねて来た省三の同級生ふたりと道で出くわす。

訊くと発表が今日なので省三と一緒に行こうと誘いに来たという。

省三に訊くと試験に受かる自信がなかったし、家族が騒ぐので自分だけこっそり見に行って心の準備をしたかったという。黙っていてくれと言われた京子だが、圭一から頼まれた書類を事務所へもっていったついでに省三の件を話し、京子も合否発表を見て帰ることに。残念ながら省三は不合格。

家路へと続く土手でしょんぼり座っている省三を元気づける京子だが省三は圭一が言うようにたいしてショックでもなさそうだ。

家出は陽子が野上さんから正式にプロポーズされたのでお祝いの準備に忙しい。

京子が意外に元気だったので陽子のお祝いをしても大丈夫だと胸をなでおろすのだ。

 

っていうか省三、これまでも熱帯魚の世話ばかりしていてあんまり受験勉強してないみたいだし、まだ今のように大学進学率は高くないがそれでも大学の数は少ないからあまり勉強もせずに入学というのは難しかった?のかもしれません。

 

省三は京子にお店を手伝いながら勉強して、大学へ行く、もし大学へは入れなかったら父に弟子入りして清二のように働くのだと力強いお言葉を述べる(笑。