日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

はたらく一家  1939年 東宝

監督 成瀬巳喜男 脚本 成瀬巳喜男

出演 徳川夢声 本間敦子 生方明 伊東薫 南青吉 平田武 阪東精一郎 

   若葉喜代子 大日方伝 椿澄枝 真木順 藤輪欣司

 

wikiより

中流家庭の六人姉妹から今度は 父・母・5男一女、祖父母、計9人。男4人で働いてなんとか食べていける暮らしをしている労働階級一家の話。

小石川の職工、石村(徳川夢声)は5男一女の大家族。長男、希一(生方明)、二男、源二(伊東薫)、三男 昇(南青吉)の4人で働き、なんとか食べている。楽しみといったら夕の晩酌くらいだ。

四男の栄作(平田武)は中学を卒業すると働くことを期待されているが彼は上の学校へ行きたいと思っている。(望みは叶わない感じ)。

長男、希一はもう少し良い仕事をするには大学へ行きたいと考えている。今の仕事(職工)をしていても今後、両親の面倒をみることも嫁をもらうこともできず、将来がない。しかし石村家ではたらく人間が一人でもかけると生活していけない。

父はもちろん反対だ。

 

四男の栄作は担任の小川先生(大日方伝)に進路をきかれるも、モンモンとする。

 

当時の労働者はその日暮らししかできない程度の稼ぎしかなかった?ということだろうか。それにしても5男一女って少子高齢化の今では考えられないが、戦時中の日本では男子を5人も産んだ母はさぞや誉められた?んじゃないだろうか。

 

希一と栄作の願いをきいた小川先生。話し合うために一家を訪ねるが何もすることができない。ってところが成瀬巳喜男らしくて良い(笑。

 

出演者は少なく、またその出演者で今調べられるのは、徳川夢声、本間敦子、生方明、伊東薫、大日方伝、椿澄江くらい。一家の兄弟が立ち寄る喫茶店の娘、光子は椿澄江だったが、(東京ラプソディで主役のハト子)画像があらくてよくわかりませんでした。

 

石村の勤務先は小石川近辺らしく、電柱の看板に”共同印刷”とあります。

徳川夢声

 

椿澄江

本間敦子・徳川夢声

生方明

大日方伝・徳川夢声