日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

良人の貞操  1937年 P・C・L

監督 山本嘉次郎 脚本 木村千依男 山本嘉次郎 原作 吉屋信子

出演 入江たか子 千葉早智子 高田稔 堤眞佐子 丸山定夫 高峰秀子

   清川虹子 御橋公

 

入江・高田コンビ。いまでいう不倫の話だが、、、千葉早智子が優しすぎる(笑。

 

研究所勤めの高田稔が朝、妻 千葉早智子のいれたコーヒーがまずいと怒ってでかけるところから始まる。コーヒーが不味けりゃ自分でいれろ!と思うのは令和の時代の今だからだ(笑、憤慨した私は、出勤途中に高田が今朝は許せ・・・と妻に電報をうつ場面で許せた(笑。

 

同日、高田の九州いとこが亡くなったというので彼は九州へいくと未亡人で千葉早智子と友人だった入江たか子と対面する。当初はなにもない。

息子の結婚を許さなかった北海道の父で高田の叔父の丸山定夫は幼い入江との間の子供だけ連れて入江は金をやって離縁するというが高田がみかねて叔父を説得し、北海道へ親子で移住するが・・・千葉早智子との手紙のやりとりで入江が北海道では幸福でないことを知り、夫婦で入江の東京帰郷を助け、仕事は高田の勤める会社の事務を世話する。

アパートも借りて子供とお手伝いさんと一緒に生活する入江・・・

ここで疑問なのは、当時、いや今でも女性が勤めてアパートを借り、女中まで雇える経済ってどうなの?(笑。

ま、いいか・・・。

 

千葉早智子の鎌倉の父が喘息で?倒れ、その看病の間の留守を入江に頼む。

 

入江の淹れたコーヒーがおいしいとほめる高田・・・・。

 

そこへ千葉の姉、清川虹子が千葉の衣服を取りに現れるが二人の間がおかしい・・と思い妹の千葉に進言するが千葉はとりあわない。

家に遊びに来た妹の高峰秀子(13歳!)にも「猫にかつぶし」などと言われてしまう。

 

会社では専務 御橋公に気に入られた入江を後妻にもらいたいと言われた高田稔は心中穏やかではないが、入江にその話をすると入江はきっぱり断るという。

このあたりで二人が好きあっているという感じになるが、高田の「今晩七時地下鉄上野駅で待ってます」というメモは破り捨てる入江だった。

地下鉄のあの上野のホームは最古?の地下鉄とあって今でも天井が低くそのままだ。

 

待てど暮らせどやってこない入江だが、ある日(多分)上野のホームで会社帰りの入江を(会社は上野?それとも高田の住まいが上野?)つかまえる・・・そして二人は・・・(このあたりはっきりしない)

 

アパートでは母の帰りを待ちわびた子供が部屋をでて女中が目を離したすきに階段から落っこちてけがをしてしまう。連絡を受けた千葉早智子はアパートで看病するがたいしたことはないと医者から聞いて帰ろうとするところへ円タクから降りる入江を見つける。高田と一緒だったが円タクはそのままいってしまったので千葉は気づかない。

 

娘にけがさせたのは自分のせいだと後悔する入江は高田に別れを告げるが、

高田は会社に辞表をだして家をでて犬吠埼の宿に宿泊し、入江に来てくれと電報をうつ。

 

良人が家を出たことでやっと入江とのことが原因だとわかった千葉は入江のアパートへ行くと入江は北海道?へまた娘と行くために引っ越しの最中だった。

詰め寄る千葉に入江はうなだれるばかり・・・

 

犬吠埼の宿で東京からお客様がきましたといわれ、喜び勇んで部屋からでる高田。

そこには入江でなく妻、千葉早智子の姿だ・・・千葉は入江に教えてもらったといい、やはりあの人は良い人だったと涙する。

 

入江のアパートには突然丸山定夫が現れ(と、いうか部屋で座っている 怖い 笑)

北海道へは子供だけ連れていくのだといい子供を奪っていってしまう。

 

場面代わって雪の北海道(小樽)。入江がしばれる戸外に立っている。中には丸山定夫以下数人の男性がいてそのうちの一人が「旦那様、中に入れてやってください」というが丸山は勝手に外に立っているのだといって無視する。

入江が立ち去ろうとするときに子供と女中の姿を家内でみつける入江はかじかむ手で外から窓の水蒸気を払いじっと娘をみつめるのだった・・・終わり。

 

だけど、なんで入江ばかり責められるのだろう??

そもそも高田の積極的なアプローチがなければねぇ・・・。

 

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猫にかつぶし・・と言ってしまい困ったデコちゃん♪

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入江たか子のアパートで 高田稔

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地下鉄銀座線上野駅ホームを歩く入江たか子