監督 青山通春 脚本 青山通春 西岡豊
厚生省が企画した教育映画。出演者に知る人はいないので誰が誰なのかさっぱりわからない。
山奥の僻地で炭焼きをして暮らす人たちの物語。
大したことは起こらないが(それでも子供が病気で死んだり、あるいは肺炎をおこして離れた診療所へ連れて言ったりする)なんだかぐっとくる。
メインの一家の男の子の笑顔が良い。彼の同級生の女の子は借金をしてまた別の山へ行くことになるが、最後、学校での別れでみな見送る。女の子の名前を呼ぶが、引っ越す子は振り向かず、最後は駆け出して山を下ってしまうという演出は最高に良かった。
仮にその子に振り返って泣かせたりしたらしらけると思う。
山奥の学校はなんと先生ひとりでしかも同じ?建物(というか家?)に住んでいる。
子役も俳優さん達もなかなかだったし、短い物語だけれど山で暮らす人々の生活がよく描かれていた。