日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

男たちの旅路 第2部 1977年 NHK

 

いよいよ、今週金曜日は第3部が放映されます。この第一話シルバーシートだけは

観てください。笠智衆志村喬藤原釜足殿山泰司加藤嘉、おじいさんの名優が出演します。NHK BSで夜8時15分から第3部の3話が放送予定なのです。

 

第2部では森田健作の登場がなくなり、柴俊夫が新しく入社したガードマンとして出演。そういえばずいぶん彼の顔はみていない。調べたら真野響子の夫だった。

昔は柴田俊夫だった記憶がある。警備会社の社長として池部良

第一部の森田健作の母役だった久我美子は第2部以降の登場がないらしい。

戦時中、鶴田浩二と特攻で死んでいった戦友の憧れだった女学生で鶴田浩二と再会。その後を期待していたのだが(笑。

確か高峰秀子が「衝動殺人 息子よ」という木下恵介監督の作品で母親役で出演したが、それは久我美子新珠三千代二人から出演(母親役の)を断られて困っており、

断った理由が「そんな大きな息子のいる役はやりたくない」からだと高峰か養女の明美さんの著書にあった記憶がある。母親役なんて年とってるようで嫌だから断った・・っていう書き方だったけどその映画は1979年公開で、このドラマの第一部は1976年なので久我美子森田健作の母役を引き受けているからそんな理由ではないような気がする。

 

第一話では柴俊夫が入社するが、彼は現場を選びたいといい、彼だけ許可される。

それに対して水谷豊が反発。社長も彼に辞めてもらおうとするが入社を決めた鶴田浩二のうんちくがビックリ(笑。

仕事とはなんぞや?に問題提起している。

 

第2話は女子高生(竹井みどり)と親との関係の話。テレビスタジオ?の警備でファンとしてやってきた竹井みどりは脳震盪をおこしてしまう。医者に診せて家まで連れて帰るが父親は激怒しお前たちの警備が悪いからだという。

鶴田浩二は我慢して謝るが後で訪ねてきた娘に自分も悪いかったと思わなかったのか?という。すでに当時からなにかあると他者を責める行為の行き過ぎがあったのだろうか。

 

第3話はカンボジアの石像を展覧会に出品するため旅客フェリーで釧路?まで運ぶ。

爆破予告があったので急遽輸送手段を変えたのだ。そこで警備員として鶴田浩二、水谷豊、柴俊夫が選ばれる。爆弾をしかけにきた男がなんと若い長塚京三だった。

本当のフェリーを使ったらしいロケ。いかにも70年代の内装が懐かしかった。